メン喰い日和

家庭パスタの食材使いきり節約レシピ

冬のごちそう③真たち(白子)のパスタ:前編〜オイルソース

 

ご訪問ありがとうございます。

 

今回は “冬のごちそう” として、冬が旬の真鱈の白子『真たち』をテーマにお送りします。ちょっぴり値が張る食材なので、前後編の2回のみの予定です。

 

『真たち』は生食用の新鮮なものでも下処理が必要なので、最初に下処理の説明をして、その後にパスタをご紹介していきます。また長くなりますので、下処理にご興味のない場合は飛ばしていただいて構いませんので、最後までお付き合いいただけると幸いです。

 

 

☆真たち(白子)の下処理

丁寧な下処理

①『真たち』に塩少々振って水を張ったボウルに入れ、優しく洗って水気を切る。

②『真たち』を繋いでいる赤い筋(または黒い筋)をキッチンバサミなどで切り離し、食べやすい大きさに切り分ける。

*ちょっとグロテスクかも…💧

 

③日本酒を少々加えた冷水の中に『真たち』を入れ、優しく混ぜて15分ほど浸けておく。

 

④時間が経ったら流水にかけて洗い流す。

 

⑤鍋にたっぷりのお湯を沸かし、沸騰したら差し水をして少し温度を下げ、『真たち』を少量ずつ入れて、それぞれ30秒〜1分ほどお湯に通してから氷水に取る。

 

⑥キッチンペーパーなどに取り、水気を拭き取って下処理の完成。

*やはりグロテスク…見た目はちょっと苦手です💦

 

いつもの簡単な下処理

上記の下処理は、今回『真たち』をテーマにするにあたって、ちゃんとした下処理とはどんなものか?と色々なサイトで調べてみて実践してみたものです。

いつも自分が行なっている下処理はというと

①②の後

③は省いていました。

*水にさらすことで血抜きになるようです。

④の後

⑤では、鍋のお湯が沸騰したら『真たち』を全部いっぺんに投入し、お湯が再沸騰する直前に取り出して、冷水(氷水ではありません)に落とす。と、“雑”です。

⑥では、下処理後すぐに使うことが多いので、キッチンペーパーに乗せてそのまま放置。

 

以上、雑な扱い方をしていたのかなぁと、ちょっぴり反省。

 

★真たちのペペロンチーノスパゲッティ

材料(少なめ1人分)

スパゲッティ       60g

真たち(下処理済み)   60g

ニンニク(みじん切り)   1/2片

赤唐辛子(種は取り除く)  1/2本

イタリアンパセリ(刻む)たくさん

●調味料など

オリーブオイル  適量

塩        少々

日本酒    小さじ2

無塩バター    少々

 

作り方

  1. フライパンにオリーブオイルとニンニクを入れて強火にかける。ニンニクがシュワシュワしてきたら弱火に落とし、香りが立ったら赤唐辛子を入れて一緒に加熱する。別鍋でスパゲッティを茹で始める。(袋に表示の標準茹で時間9分を8分で茹でています。)
    ニンニクが程よく色づいたら『真だち』を入れ、塩少々振って炒める。

    『真だち』がプリッとしてきたら日本酒を加えて強火で煮立て、

    スパゲッティの茹で汁お玉1杯ほど加えて混ぜ合わせ、ひと煮立ちしたら火を止める。

     

  2. スパゲッティが茹で上がる少し前にフライパンを火にかけ、イタリアンパセリとバターを加えて混ぜ合わせる。

     

  3. 茹で上がったスパゲッティをフライパンに移し、ソースとよく和える。味をみて足りなければ塩少々加えて調整する。

    火を止めてオリーブオイル少量加えてザッと混ぜ、

    お皿に装い、イタリアンパセリを散らして出来上がり。

 

『真たち』の美味しさに思わずフォークが止まりました。旨味いっぱいで濃厚な味わいながらもクセは無く、上品な海の香りも感じます。『真たち』自体がクリーミーなので、口に入れるとまるでクリームソースのパスタを食べているかのような感覚です。

 

『たち』を家でいただく時は鍋物や汁物に入れるのがほとんどだったので、ニンニクやバターの香りを纏った『真だち』は、これまで味わったことのない美味しさの新発見でした。とろけるような食感にも心奪われながら、たいへん美味しくいただきました。

 

 

『真たち』について

『たち』とは北海道特有の呼び方で、一般的には『白子』と呼ばれているようですね。『白子』というと魚の精巣全般を指すので、おそらく多くの北海道民は鮭や鰈などの白子は普通に『白子』と呼んでいると思いますが、何故か鱈の白子は『白子』ではなく『たち』と呼んでいます。なので私もここでは『たち』と表記させていただきました。が、実際『真たち』の呼び方としては『まだち』と濁点付きが主流かな?なんだかややこしかったですね。すみません。

 

ちなみに『真だち』は真鱈(マダラ)の白子で、介党鱈(スケトウダラ)の白子『助だち』よりちょっぴり高級。どちらもスーパーで販売されているのは加熱用のものがほとんどですが、鮮魚の品揃えを誇る一部のお店では生食できる新鮮な『真だち』を扱っています。

 

北海道で『たち』が店頭に並ぶのは12月に入ってからで、初入荷の時期は稀に激安になることもあります♡ 今回使った『真だち』は昨年の初入荷の時期に運良く巡り会い、“タチポン(白子ポン酢)できます”表示付きの、ほぼ生食用にもかかわらず、なんと100gあたり税別148円という嬉しい価格で手に入ったものでした♡♡

 

今の時期、近隣のお店では加熱用の『真だち』や『助だち』は100gあたり税別198円が平均価格のようで、“タチポンできます”のモノとなると100gあたり税別398円という、購入するのはためらわれるなかなかの高価格。私が昨年どれほどお得な買い物をしたか、お分り頂けると思います♪

 

「だからどうした?」みたいな事ばかりでスミマセン。

 

 

“冬のごちそう”シリーズでは、昨年は『牡蠣』をテーマにしています。良かったら覗いてみてください。

 

www.libertablu.com

 

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今日も最後までご覧いただき、ありがとうございました。

 

 

次回は『真たちのパスタ』後編です。