メン喰い日和

家庭パスタの食材使いきり節約レシピ

秋の味覚:長イモのパスタ③クリームソース

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こんばんは。ご訪問ありがとうございます。

 

食材使い切りの節約術で作る家庭料理のパスタ。『長イモ』がテーマの第3回は、クリームソースのパスタです。

 

★長イモのクリームパスタ

材料(2人分)

フジッリ(ショートパスタ)  100g

長イモ(8㎜角に切る)    150g

タマネギ(みじん切り)     50g

薄切りベーコン(5㎜四方に切る)  1枚

ブロッコリー(みじん切り)   30g

白ワイン             大さじ2

生クリーム         1/2カップ

オリーブオイル            適量

無塩バター            5g

粉チーズ             大さじ2

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下準備

①長イモ:皮を剥いて8㎜角に切り、薄い酢水に10分ほどさらしてアクを取り、水気を切っておく。

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ブロッコリー:小房に切り分けてから、みじん切りにする。

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作り方

  1. フライパンにオリーブオイルとバターの半量を入れ、タマネギを加えて弱火で炒める。タマネギが透き通ってしんなりしてきたらフライパンの端に寄せ、空いたところにベーコンと長イモを入れ、長イモに塩をほんの少々振って、弱めの中火で加熱する。

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  2. ベーコンから脂が出てきたら全体を炒め合わせる。*このくらいの時点でパスタを茹で始めています。(パスタの茹で時間は10分ほど。)全体が馴染んだら白ワインを加えて火を強めて煮立たせる。アルコールが飛んだら蓋をして、弱火で3分ほど蒸し焼きにする。 

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  3. 長イモが柔らかくなったら(柔らかくなっていると思います)パスタの茹で汁お玉1杯加えて少し煮る。パスタの茹で上がる3〜4分くらい前にブロッコリーを加えて火を通す。煮詰まったら茹で汁を適宜加える。

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  4. パスタの茹で上がる1〜2分前に生クリームを加えて混ぜ合わせ、軽く煮詰める。

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  5. 茹で上がったパスタ(フジッリ)をフライパンのソースに移し、残りのバターも加えてソースと絡むようよく混ぜ合わせる。味をみて足りないようなら塩、コショウで調整する。(*仕上げに粉チーズを入れるので、多少薄味でも良いと思います。)火を止めて、粉チーズを加えて混ぜ合わせ、お皿に盛り分けて出来上がり。

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    *チーズ好きの方は、さらに粉チーズをかけてお召し上がりください。

今回はクリームソースなのでソースの白さに合わせて長イモは皮を剥きました。もう少し大きめに切っても良かったかもしれませんが、小さいながらシャキ&ホクの両食感があって程よい感じでした。

 

ブロッコリーは残りもので30gしかなかったので、具材というよりソースの材料として刻んで加えました。あと10gくらい欲しかったところです。仕方ない。少量ですが風味と彩りで美味しさに貢献してくれています。

 

ベーコンもソースに馴染ませる感じにしようと小さめにカット。ハムにするかベーコンにするか、それともひき肉にしようか等々、悩んだ結果ベーコンを選択。塩気も旨味も強いので、長イモが負けないようにと思ったのも小さく切った理由の一つですが、ベーコンの旨味が程よくしみて、長芋もさらに美味しくなってくれたと思います。

 

フジッリは溝にソースがたっぷり絡むので、どんなソースでも美味しくいただける万能パスタだと思います。お気に入りです。今回のような濃いめのクリームソースには特にお勧め。美味しさを逃さないようソースをしっかり絡めるのがポイントだと思います。

 

日増しに寒くなってきた今日この頃。根菜の長イモもクリームも体を温める食材なので、この時期は出来栄え以上に美味しく感じた一皿でした。良かったらお試しください。

 

 

長イモについて③

長イモの栄養と健康効果

栄養価が高く、滋養強壮に効果があると言われる長イモ。長イモの主な栄養素と期待される健康効果について、簡単ですがまとめてみました。

 

①食物繊維:腸内環境を整える=便秘解消、

      コレステロールの吸収防止と体外への排出促進=肥満予防・生活習慣病予防

カリウム:体内の余分な塩分を排出=高血圧予防

③ジアスター:デンプンの分解を促進=消化不良の防止・改善、食欲不振の改善

*長イモの主成分は他のイモ類と同様にデンプンです。デンプンは食するには本来は加熱が必要なのにも関わらず、長イモが生で食べられるのは強力な消化酵素『ジアスターゼ』の働きがあるからだそうです。

*長イモだけでなく、一緒に食べる肉、魚、穀類の消化も促進するという力強い味方。ただし!熱に弱いので、ジアスターゼの効果を得るには生食が良いとのこと。

 

今回『長イモ』をテーマにしたパスタはすべて加熱しているので、ジアスターゼの効果はあまり期待できないようです。残念。

 

また、長イモの「ぬめり成分」は、食物繊維の一種「マンナン」とタンパク質が結合した混合物で、胃液などにも含まれる成分であることから、胃粘膜を保護し、消化吸収を助けて胃腸の働きを活性化する働きがあります。その他に脳細胞の活性化、免疫力の向上などにも効果が期待されると言われます。

この「ぬめり成分」は、喉越しを良くし、食欲を促すことで、夏バテ防止・回復に効果が期待できるようです。

*公開時の記事で、この「ぬめり成分」を『食物繊維ムチン』と記載していましたが誤りでした。深くお詫び致します。記事の一部を削除し、訂正・修正しました。(2021.9.9)

 

【参考文献】

北海道新聞PR紙『道新ポケットブック』2004年6月号/『健康ねばねば料理』

ながいも|やさい百科|きたやさい|ホクレン農業協同組合連合会

オホーツク畑から|JAオホーツク網走

特集2食材丸かじり(1):農林水産省

ムチン奇譚-日本生物工学会

など

 

 

 

またちょっと日が開いてしまいましたが、今日も最後まで読んでくださって、ありがとうございました。

 

 

次回は和風パスタです。次はもう少し早めに更新したいと思います。