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食材使い切りの節約術で作る家庭料理のパスタ。『秋鮭』がテーマの第4回は、和風パスタです。
★秋鮭の味噌バター風味リングイネ
材料(2人分)
リングイネ 120g
生秋鮭(切身) 1/2切れ(約70g)
ニンニク(みじん切り) 1/2片
タマネギ(薄切り) 1/4個(約50g)
ニンジン(短冊切り) 30g
ブナシメジ(小房に分ける) 30g
キャベツ(1×4㎝短冊切り) 1枚(約80g)
ピーマン(斜め切り) 1個
長ネギ(斜め切り) 20㎝
バター 10g
日本酒 大さじ1
味噌だれ
・味噌 大さじ1+1/2
・日本酒 大さじ1
・砂糖 小さじ1+1/2
・しょうゆ 小さじ1
オリーブオイル 適量
下準備:
①鮭:皮と、あれば骨を取り除き、ひと口大に切り、塩コショウをしておく。
②キャベツ:1×4㎝くらいの短冊切りにする。(ニンジンと同様の大きさ)
③ピーマン:縦半分に切ってから5㎜幅の斜め切りにする。
④味噌だれ:材料を混ぜておく。
作り方
- フライパンにオリーブオイルを熱し、タマネギとニンジンを入れて中火で炒め、しんなりしてきたらブナシメジを加えて塩ひとつまみ振って軽く焼いてから全体を炒め合わせ、真ん中を開けてバター5gとニンニクを入れ、火を弱めて加熱する。
- ニンニクの香りが立ったら鮭を入れ、軽く焼き色がついたら裏返して裏面も軽く焼く。日本酒を振って煮立たせ、キャベツを加えて混ぜ合わせる。
- 合せておいた味噌だれを大さじ2杯分くらい全体に回しかけ、パスタの茹で汁お玉半分くらい加えて混ぜ合わせる。煮立ったら火を弱めて蓋をして蒸す。
- パスタの茹で上がり2分前くらいにフライパンに長ネギとピーマンを加え、鮭を崩しながら全体を炒め合わせる。水分が足りなければパスタの茹で汁を適量加えて調整する。
- 茹で上がったリングイネをフライパンのソースに加えてよく混ぜ合わせ、味をみて足りなければ残っている味噌だれを適量加えて味を調整する。バターを加えて火を止めて混ぜ合せ、お皿に盛り分けて出来上がり。
北海道の郷土料理『鮭のちゃんちゃん焼き』風のパスタです。『ちゃんちゃん焼き』は北海道名物と言われますが、住んでいる地域や家庭によって馴染みの度合いはマチマチだと思います。
我が家で『ちゃんちゃん焼き』は、ジンギスカンや石狩鍋ほどの道産子のソウルフード的な位置付けにはなく、実はあまり作ったことがありません。子供の頃は食べた記憶はなく、随分大人になってから、よそのお宅で大人数集まった時にバーベキュー的に作ったものをご馳走になって、その存在を知った次第です。美味しかったので家で再現してみると好評で、一時期よく作りましたが最近はさっぱりです。
それでも秋鮭の季節になって、生鮭を買って何を作ろうかと考えた時、なんとなく食べたくなる料理のひとつ。今回秋鮭で和風のパスタを作るにあたって、すぐに頭に浮かんだのが『ちゃんちゃん焼き』。リングイネを使って焼うどん風にアレンジしてみました。
『ちゃんちゃん焼き』は、みりんや砂糖を加えた甘めの味噌味で、ご飯が進むような濃い目の味付けが基本のようです。今回はパスタ向きにと少し甘さ控えめ、濃さも多少抑え気味にしましたが、味噌とバターで、寒い季節向きのコクのある味わいに仕上がりました。
タマネギ、ニンジン、キャベツ、ピーマンなど、鮭をより美味しく味わうための脇役になってくれる野菜が勢揃い。今回はストックがなかったのですが、モヤシも是非入れたい食材です。野菜不足の食生活に陥りがちな冬が近づく中、たくさん野菜を採ることができる、オススメのパスタです。
鮭の皮:食べるか否か?
普段、我が家で鮭を料理する時は皮は取らずにそのまま使うことが多いのですが、『秋鮭のパスタ』を作るにあたっては、全4回を通じて皮は取り除いて使いました。理由は2つあって、ひとつはパスタの具材にするには、皮はない方が食べやすい気がしたのと、もうひとつは、鮭を“生臭い”と感じる方も意外と多く、その原因はどうやら皮にあると聞いたことがあったためです。
カリッと香ばしく焼いた鮭の皮は美味しいものですが、好みも食習慣も人それぞれ。それぞれが美味しいと感じることが一番ですね。
鮭は捨てるところがないと言われる魚。皮はもちろん、アラや白子、腎臓なども食べられます。北海道の先住民であるアイヌの文化においては、皮は食用以外にも、靴や衣類の素材として使われていたと聞きます。
鮭の皮を食べるか食べないかは別として、鮭に限らず、人間が自然の恵みによって生かされていることを時には意識して、驕らず、感謝を忘れないことも大事なことかもしれませんね。
話が逸れました。
最後まで読んでくださって、ありがとうございました。
『秋鮭』がテーマの大皿パスタは、写真が見つかり次第、記事にしたいと思っていますが、『秋鮭』はとりあえず終了いたします。次回はテーマが変わります。