メン喰い日和

家庭パスタの食材使いきり節約レシピ

大根のパスタ②オイルソース

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食材使い切りの節約術で作る家庭料理のパスタ。『大根』がテーマの第2回はオイルソースのパスタです。

 

 

★大根と鶏肉のスパゲッティ

材料(2人分)

スパゲッティ       120g

大根           130g

大根の茎(小口切り)      4㎝

鶏もも肉(小さめ一口大)  70g

ニンニク(薄切り)      1片

白ワイン         大さじ2

ブイヨン          カップ1/4

オリーブオイル        適量

塩、黒コショウ        適量

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下準備

①大根:厚めに皮を剥き、細い部分は半月切りに太い部分はイチョウ切りにする。厚さは5〜6㎜。茎はきれいに洗って土を落とし、細い部分はそのまま太い部分は小口切りにしておく。

*剥いた皮は捨てずに、他の料理用に取っておいています。

鶏もも肉:小さめ一口大に切り、塩、コショウで下味をつけておく。

③ブイヨン:固形ブイヨン約1/4個をお湯カップ1/4に溶かしておく。

*ブイヨンの種類によって味や濃度が違うので、お好みのものを普通の濃さに溶かして使ってみて下さい。

 

作り方

  1. フライパンにオリーブオイルを入れて火にかけ、大根を入れて中火で焼く。大根が透き通って表面にうっすら焼き色が付いてきたらフライパンの端に寄せ、空いたところに鶏肉とニンニクを入れる。

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    *ニンニクが色付くまでフライパンをコンロの中央から少しずらし、大根と鶏肉を焦がさないようにする。

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  2. ニンニクが色付いて鶏肉にも軽く焼き色が付いたら大根と炒め合わせる。全体が馴染んだら白ワインを加えて煮立たせ、ブイヨンを加えて蓋をして弱火で煮る。

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    *この辺でスパゲッティを茹で始める。(表示の茹で時間9分のパスタを7分程度で茹でています。)

  3. スパゲッティが茹で上がる2〜3分前に大根の茎を加えて煮る。

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  4. 茹で上がったスパゲッティをフライパンに移し、ソースを吸わせるように少し煮ながらよく和える。パスタの茹で汁を適宜加えて水分を調整し、塩、黒コショウで味を整える。火を止めてオリーブオイル少量加えてざっと混ぜ、お皿に盛り分けて出来上がり。

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今回大根は先端の部分と茎を使いました。

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やや辛みが強い部分なので下茹でした方がいいのかなと思いつつ、そのまま使ってみました。鶏肉の旨味が溶け込んだソースが大根にしみて、苦みと辛みよりも甘みを感じました。ブイヨン効果で旨味とコクが更にアップし、見た目よりしっかり味です。ブイヨン“様様”です。

 

軽く焼いた大根と鶏肉の香ばしさに加え、ニンニクの風味も効いていて食欲をそそります。大根の茎のシャキシャキ食感と彩りもアクセントになりました。大根の茎がなければ小ねぎやイタリアンパセリなどを彩りと香りに加えても良さそうです。

 

シンプルなパスタながら、鶏肉と大根の旨味たっぷりで味わいのある一皿になったと思います。材料も少なく経済的、余りがちな茎も美味しく活用できます。良かったらお試しください。

 

 

大根について②

水分が多く低カロリーの大根はダイエットに効果的、と同時に、栄養のない野菜と耳にすることもあり。美味しいのに気の毒です。調べてみましたが、低カロリーながら栄養だってありました。

大根の主な栄養と期待される健康効果

1 ) 大根の根(淡色野菜)

①消化酵素アスターゼ:消化促進、胃もたれ防止、二日酔いの緩和

 *ジアスターゼは熱に弱いので、生のまま『大根おろし』で食べるのが良いようです。

②食物繊維:整腸作用、高血圧予防

③ビタミンC:美肌効果、疲労回復、老化防止、風邪予防

2 )大根の葉(緑黄色野菜)

①カルシウム:骨や歯を生成、骨粗しょう症予防

②ビタミンC:美肌効果、疲労回復、老化防止、風邪予防

③βカロテン:老化防止、免疫力を高める

など

簡単にですが、ご紹介してみました。

 

実際、大根は根より葉の方がビタミン豊富で栄養たっぷりのようでしたが、根には食物繊維が多く含まれている他、ジアスターゼなどの根の部分ならではの栄養もちゃんとありました。

 

遥か昔の幼少の頃、祖母の家に行くと食卓には必ず大根おろしが出されました。食事が終わる頃になると祖母は必ず大根おろしの入った器を差し出して『ジャスターゼ(ジアスターゼのこと)は体にいいから食べなきゃね』と言っていたものでした。

私の幼少期は高度経済成長期。大根に頼らずとも色々な栄養が採れる時代になっていたので、祖母の言葉は半ば聞き流し、差し出された大根おろしを口にするのは気が向いた時だけでしたが、戦中戦後を生き抜いてきた祖母たちの世代にとって、大根は貴重な栄養源だったのだと思います。大根おろしを残すことなどもっての外。かといって食べない孫に無理強いすることはなく、あらあら美味しいのにねぇなんて言いながら、ニコニコと、子供用の小さなスプーンで大根おろしを美味しそうに平らげていたものでした。

私にとって、大根おろし=祖母の思い出で、ジアスターゼという言葉を聞くと祖母を思い出します。勧められても食べなかった時があったという罪悪感なのでしょうか、チリッと胸が痛みます。

今では私も大根おろしを残すなんてもっての外。たとえどんなに辛くても〜涙が出るほど辛くても、絶対に食べ切ります。

 

 

今日も最後まで読んでくださって、ありがとうございました。

 

 

次回はクリームソースのパスタです。