メン喰い日和

家庭パスタの食材使いきり節約レシピ

ちょっとお休み:イタリアのパスタ〜ボロネーゼ

 

ご訪問ありがとうございます。

 

2023年に入り、新たな気持ちでパスタ作り♪と張り切っていたにも関わらず、お正月明けに挑戦した初回で失敗し、なんだか意気消沈…。さらには追い討ちをかけるような大雪に見舞われ続けて、年末年始の疲労からも回復しないままの重労働の雪かき作業で、すっかりダウン状態です。

 

と、言い訳。

 

パスタは作れずとも記事を更新したい気持ち&意欲だけはあって、何か良いアイデア(ネタ?)はないかと考えあぐね、以前にも記事にした『イタリアのパスタ』を思い出し、第2弾を書いてみることにしました。

 

今回は『ボロネーゼ』をピックアップ。イタリアの北部エミリア・ロマーニャ州の州都ボローニャが発祥のパスタです。個人的にはお馴染みの『ミートソース』みたいなものと思っていますが、厳密には色々違いがあるようなので、叱られないよう?『ミートソース』と題するのは控えました。

 

 

フィレンツェ:シニョーラMの台所

イタリア家庭のボロネーゼ

ペンネバージョンのボロネーゼ

リングイネバージョンのボロネーゼ

*照明が暗いのでうまく撮影できていません。実際はもっと美味しそうなんですが…。

 

ずいぶん昔、イタリアのフィレンツェに滞在した際、部屋+キッチン利用という条件でお世話になったお宅での食卓。最初の頃はホストファミリーの食事の準備が終わってからキッチンを借りて自分の食事を作っていたのですが、女主人のシニョーラ(=マダム)Mにとってはそんな状況が落ち着かなかったのか煩わしかったのか、次第に家族の食事時間になると『食事ができたわよ!』と、部屋でゴロゴロしている私を呼びに来てくれて、夕食を共にするようになりました。

 

私の分の食事代金は受け取ってもらえなかったので、せめて代わりにと、夕食に欠かせないワインを時々進呈。シニョーラMは生粋のフィオレンティーナ(生まれも育ちもフィレンツェ)ながらトスカーナのワインは好みじゃなく、当時はシチリア産のワイン、特にネロ・ダーヴォラがお気に入り。安ワインでもネロ・ダーヴォラを買って帰ると超ご機嫌になってくれました。

 

 

ボローニャ:町なかのトラットリア

ボロネーゼの本場のボロネーゼ

*『トラットリア・ダ・ジャンニ』で頂いたボロネーゼソースのパスタ。

 

町のメインストリートから少し外れた脇道に入ったところに見つけたトラットリア。お腹を空かせた少し遅いお昼時、ランチタイムを逃してなるものか!と、ウロウロしながらクンクン鼻を効かせて発見したお店でした。入ってみると成功かも?と思わせる素朴で気取らず、かつシックな落ち着いた内装。客層は大半が地元の方々のよう?それなら美味しいに違いない!と確信。

 

記憶が定かではありませんが、写真を見ると注文したのは水とグラスワイン、付け合わせにホウレン草のソテー、プリモピアットには“もちろん”ボロネーゼ。コペルト(席料)含めトータルで€25〜30くらいだったように思います。

いただきました本場のボロネーゼ♪パスタは平打ち麺の太めのタリアテッレ。じっくり煮込んだ牛肉の旨味いっぱいの濃厚な味わいに「うーん、やっぱり美味しい♡」と間違いのない美味しさに舌鼓。後で調べてみると、値段はちょっと高めながら、ボローニャの伝統料理を味わえる地元の人気のお店のようでした。

 

ただ、“美味しくて当たり前”という固定観念からか、残念ながら“感動”とまではいかなかったかも。前述のシニョーラMの家庭料理の美味しいパスタに慣れていたから?かもしれません。料理自慢のシニョーラM。時々失敗も〜時々何かを焦がしがち〜ありましたが、パスタは常に絶品でした。いつも『美味しいです♪』と伝えてはいたけれど、『お店のパスタよりも美味しいです』などと言ったものなら、きっと彼女のこと、フンと鼻を鳴らして「当たり前じゃない」と返すに違いない…。

 

 

ボローニャ・プチ観光

ボローニャの町は日帰りの旅で一度訪れただけ、ほんの半日程度の滞在でした。主な目的は『本場のボロネーゼを味わう』と『ボローニャ出身の画家モランディの美術館へ行く』の2つ。写真も少ししか撮らなかったので情報も少なく記憶も曖昧なので、観光案内のリーフレットを参照しつつ、行ったところで覚えていることを少しだけご紹介してみます。

 

フィレンツェから鉄道の旅約1時間で到着したボローニャ中央駅。駅構内の観光案内所( i )で町の情報を得ようとするも、まあ愛想の無いこと!よくあることですけどね。とりあえず観光案内を兼ねた地図をもらい、町の中心部へ向かいます。駅を出て「インディペンデンツァ通り」というメインストリートを南に向かって1㎞ほど歩くと、町の観光の見どころが集中しているエリアに入ります。15分ほどのプチ散歩、歩くのがイヤならバスも利用できるようです。

 

マッジョーレ広場とモランディ美術館

町の中心に位置するのがマッジョーレ広場。(ちなみにマッジョーレ広場の一角に観光案内所のメインオフィスがあり、こちらはとても親切で感じが良かったです。)

このマッジョーレ広場は重厚な佇まいの宮殿や教会に囲まれており、それら建物のひとつの市庁舎Palazzo Comunale(パラッツォ・コムナーレ)の中に、モランディ美術館がありました。

マッジョーレ広場。時計塔がある正面の建物が市庁舎。

 

モランディ(ジョルジョ・モランディ)は20世紀前半に活躍したボローニャ出身の画家。近代イタリア美術において重要視される画家のひとりです。主な主題は静物画で、日常で使われるような瓶や器などが絶妙な配置と落ち着いた色彩で淡々と描かれる作品で知られていると思います。

 

この頃、なんとなく常に心が落ち着かない状態だったのですが、この美術館を訪れてモランディの静謐な作品に触れるうち、ザワザワしていた心が次第に静まり、穏やかな気持ちでひとときを過ごすことができました。

*美術館でもらったミニパンフレット。

 

ボローニャの斜塔

モランディに心洗われ、ボロネーゼでお腹満たされた後、日が暮れるまでボローニャの町を散策です。どの町にもあるように、ボローニャにも登りたくなる(?)高い場所有り。『ボローニャの斜塔』と言われる、ちょっと傾いて見える並んだ2本の塔〜アジネッリの塔&ガリゼンダの塔〜があり、町のシンボルのひとつらしい。アジネッリの塔は入場し登ることができ、約500段の階段を登った頂上から見渡すボローニャの町はなかなかの絶景です。

*アジネッリの塔で息を切らせながら階段を登っている途中。窓から相方のガリゼンダの塔を眺めながらちょっと休憩。

 

*塔の頂上からの眺め。もう少しお天気が良ければボローニャならではの赤いレンガ一色の街並みが、もっと美しく見えるはずだったので、ちょっと残念。

 

ポルティコのある風景

ボローニャではあちこちの建物の軒に柱廊(ポルティコ)が張り巡らされているのが目に入ります。一種のアーケードみたいなもので、他の都市でも見られるのですが、ボローニャほどの規模で現在も残っているところは無いようです。雨風や、夏の日差し、冬の寒さをしのぐだけでなく、ポルティコの下ではカフェでお茶を飲んだりおしゃべりしたりといった憩いの場、社交の場にもなっているようで、ボローニャの町の人たちにとって無くてはならないものなのでしょうね。

*訪れたのが12月に入った時だったので、どこもクリスマス用に飾られて綺麗でした。

 

ほんの半日訪れただけの町、ボローニャ。正直言って、特に思い出も思い入れも無く(?)あまり記憶に残っていなかったのですが、あらためて写真を見てみると当時のことが色々と思い出され、瞬時に過去にタイムスリップ。なんとも懐かしく、ちょっとノスタルジア

 

 

本日もご覧いただき、ありがとうございます。

 

 

『ちょっとお休み』どころか『しばらくお休み』状態になってしまいました。一昨日は“空が破けて雪が落ちてくる”ような勢いで雪が振り続け、昨日は雪かきに費やすこと2時間ほど。あぁ、もう勘弁して下さいな。ボロボロなんです。

 

 

体力気力回復次第、また新たにパスタ作りに取り掛かる予定ですので、今後も是非ご訪問下さいますようお願いいたします。

 

 

お疲れの方も元気な方も、どうぞお体大切にお過ごしください。良い週明けでありますように♡